これで良いのかな

この道(職種)に入って15年目。
20代で基礎を身につけ、30代で応用を生かし、
40・50代で向上心を持ちながらも安定した
治療が出来る者になれば良いなと思って進んできたのですが、
最近は息詰まる点も多々あり自問自答の日々が続きます。

完治したいと願う患者様は全員同じなのですが、その中でも、
「年齢からか完治しないまでも現状維持だけはしたいと願う高齢層の方々」と
「仕事をしなければならず現状維持では生活に支障を来たすので完治したいと願う若年層の方々」
の2つに大きく分かれたりします。

僕は数分間と言ったリハビリの施術時間の4割ほどしか無い施術時間なのですが、
その中で一体患者様達に何を残してあげられるのか・・・・中々答えが出ずにいます。

今は特に患者様の人数に対してスタッフが足りず、
施術中にも関わらず手を止めて他の患者様の接客・接遇に追われる日々。
20代の頃に叩き込まれたことなのですが、
施術の手を止めて他の仕事に向かう事は施術を行っている患者様にに対して集中していない事になり、
疎かな施術から患者様との信頼関係も成り立たなくなります。
「果たしてこんな治療で患者様に満足して貰えてるのかな?」
と疑問に思う事も度々あります。

「送迎バスに間に合わせるように」
「お客様を待たせないように」
と言った事のためだけにただひたすら流すように
しているのが最近の辛さです。

社会の中で業界的に僕らは医療類似行為としての施術でしか無く、
あくまでも補助的な治療としての見方しかされないので、
「あまり深く考えなくても良いのでは?」
とアドバイスされる事もあります。
しかし、患者様方からは完治に向けた重要な医療行為を求められるのが現状。
180度視点が違う狭間の中でどう言う立ち位置に
立てば良いのかこれからも悩み続ける永遠の課題です。

これからも出来る限り期待にこたえられるよう
努力に励まなければなりませんね。


                   マ師  水