明後日、結婚する親友へ

年度末の二大予定の1つである新川地区ST勉強会での発表を、昨日無事に終えることが出来ました。
ご多用中にもかかわらず参加して下さった先生方、誠にありがとうございました。

そして、今回のブログタイトルにもありますように、明後日の土曜日に結婚する友人の結婚式に参加することが、年度末二大予定のもう一つです。
友人代表のスピーチを頼まれたものの、未だに内容をまとめきれない、STいつかです。
スピーチの内容として、感動できるものを、と頼まれたのですが……友よ、長い付き合いだが私達の間に果たして感動的なエピソードなんてあっただろうか。
【馬鹿+阿呆=】の計算から感動が生まれることなどあるのか!?(汗)
などと頭を悩ませながらも、少しずつではありますが、イメージはまとまってきました。って、本番二日前にあるまじき言葉ですね。
以下に書くのは当日話す内容ではなく、あくまでも私の脳内イメージですので、興味のない方は、華麗にスルーして下さいm(__)m


* * * * *


忘れられないことがある。忘れてはいけないことがある。
人生において、仮定の話など無意味であると知りながら。
それでもなお、ふと記憶の奥底から浮揚してくる景色に。
声に。臭いに。温度に。心と体は容易く囚われてしまう。
前へと踏み出しかけた足は止まり。
伸ばした腕は何も掴めないままで。
あの過去を避けるために、果たして自分はどのような選択をするべきだったのか。
繰り返す自問に、用意された答えを押しつけて、無理矢理に自分を納得させる。
何度も何度も何度も繰り返してきた、その行為。
始まり方は今も何一つ変わってはいないけれど、終わり方を変えてくれた。


「それはいつかのせいじゃないだろ……馬鹿野郎」


顔を赤くして怒りながら、私が引っ込めようとしていた手を、貴方が掴んでくれた日が遠い過去になってしまった今でも、私は貴方のその言葉と、貴方が繋げてくれた絆に救われている。
貴方はきっともうそんなありふれた些細な出来事なんて、憶えてはいないだろう。
優しい貴方の周りは良いことや幸せなことと同じくらい、いや、きっとそれ以上の辛いことや面倒なことに溢れていて、自分を一番に考えられない貴方は、抱え込んだものの重さに潰れそうになることもあるのだろう。
忘れないで欲しい。
抱えたものの重さを支えるために使えるのは、その二本の腕だけではないことを。
貴方の優しさが繋いできたたくさんの腕が、貴方が抱えたものの重さを、自分達にほんの少しでもいいから分けて欲しいと願っていることを。


たけ。
結婚、おめでとう。
貴方が大切な人達と手を繋いで歩いていく道の上に、たくさんの幸せがありますように。


STいつか