ギリギリの26年目

<OT もやし>

先月は私の誕生日があった。これで26歳になった。
26歳という年齢からはまだまだ未来を感じる。できることもたくさんある。やりたいこともたくさんある。経験することもたくさんある。まだまだ若い。

でもね…

日曜日にビーチバレーの試合があった。その余韻が筋肉痛として残っており、身体がミシミシ音をたてる。「よっこらしょ」がないと座れない。今日の朝ロッカーの前で、一緒のチームでビーチバレーをしていたわかばのOさんと会った。彼女はケロっとした顔をしている。どうやら疲れはほとんどないらしい。思わず「若いなぁ」と溜め息交じりの言葉がもれた。

外来の患者さんが「歳をとると時間が過ぎるのが早く感じる」と言っていた。どうやら時間の感じ方は自分の『老い』を知るためのバロメーターになるようだ。この病院に就職してから時間をゆっくりと感じたことは一日もない。明らかに学生の頃と比べて時間が経つのを早く感じる。一日が一か月が一年が稲光のように過ぎていく。『時間を早く感じる』=『老いる』だとすれば、自分はギリギリの時間軸に立っているような気がする。

こんな感じで、「まだまだ若い」と言っている場合ではない状況がたくさん感じられるようになってきた。普通の26歳はどんな感じなのだろうか…。

ビーチバレーの試合があった夜、ラクチーノで風呂に入ってきた。露天風呂へ行くと、ほどよく温かいお湯と涼しい夜風が疲れた身体を癒してくれた。腹の底から「ういぃぃぃぃ」と息をつき風呂に入る。隣に中年のおっさんが入ってきた。おっさんも「ういぃぃぃぃ」と言いながら風呂に入った。同じ音色がした…。