なまけものはスプリンターに向いている

アフリカ草原を想像して下さい。そこでのトップアスリートはやはり、ライオンに代表される大型のネコ科動物でしょう。ところが、ほとんど一日中ゴロゴロしていて、決して『働き者』の範疇には入りません、実際ライオンをトレッドミルの上で走らせる実験も行われていて、極めて持久性に乏しい事が示されています。ですから、彼らは獲物を獲るために集団で狩りをしなければいけません。
例として挙げるにはやや強引でしたが運動時以外の活動環境が筋肉に影響しているのは間違いありません。

実験では持久的運動では遅筋線維の増加が見られました。これは継続的な運動を行わせる事で速筋線維の中に遅筋型ミオシンが増大する事でおきます。この際、速筋線維は遅筋線維に変化していくので筋線維自体の数が増加するよりも割合の変化といった方が正しいかもしれません(一般的な成人での通常環境下での話)

しかし、高負荷での運動は速筋線維を増やすかというと・・・・実は増えません。厳密には若干増えますが、ほとんどは中間筋に変化します。・・・・おい!って思いますよね?思わないですか?

速筋線維の割合って増えないのって思っているそこのあなた!

朗報です。なんと宇宙飛行士のほとんどは速筋線維の割合が増えているのです。筋萎縮する際には速筋線維の割合が増加する事が報告されています。なのでライオンが普段ゴロゴロしているのは、きっと、狩りと休眠の差異を大きくして速筋型に変えているのでしょう。とか思っています。
興味があったら話しかけて下さい。

PS ライオンは雌が狩りをしているじゃないか!ゴロゴロしているのは雄だろうとかいうのでも受け付けます(笑)
byマダオ