剣岳点の記

 今話題の「剣岳 点の記」を観に行ってきました。
新田次郎が書いた「剣岳 点の記」は、明治時代に剣岳の測量に挑んだ
男たちの山岳小説を映画化した作品です。
陸軍測量部のメンバーは、軍の命令で山岳会よりも早く登頂し、
険しい剣岳の測量を成功させるよう伝えられた。
実際、測量の機材を担ぎながらの登頂は困難を極めたことが、
映像からもよくわかった。
山の天候は変わりやすく、風雨、なだれがようしゃなく襲ってきた。
特になだれにあった場面はいったいどうなっているんだろうと
息をのみながら見入った。
よく生きて帰られたものだと感心した。
いくつかの山を測量し最後の剣岳を見事登頂し、三角点が
記された時は、手旗信号で測量メンバーと山岳会のメンバーは
お互いに仲間たちとたたえあった場面は感動した。
 山の表情はいろいろに変化する。
遠く下界からいつも眺めている山々は、
天候や季節によって穏やかであったり、激しく襲ってきたり
また、雄大で四季の移り変わりなど
自然の力は偉大だ。
ふるさと富山を代表する素晴らしい立山連峰に抱かれ
守られている我々は、剣岳の雄姿の存在を当然のように思っていると実感した。
 あしくら寺の立山杉も写り静寂の中に凛として立派だった。また、長次郎役の
香川照之の富山弁もなかなかよかった。